あなたの口の中にも潜んでいる!口臭の原因菌。 〜ニオイの元となる細菌〜
基礎研究室
2017.7.11
発表者
- 口臭科学研究所 基礎研究室 研究員
本日は「口臭科学研究所」基礎研究室より、口臭科学の基本となる口臭発生の原因菌についてご説明します。調査によると、約8割の人たちが口臭を気にしていることがわかりました。
口臭のニオイを作り出す原因のひとつが、口の中にいる細菌です。成人の口の中には300〜700種類の細菌が生息し、よく歯を磨いても1,000〜2,000億もの細菌が存在するといわれています。そのうち、フゾバクテリウムなどの細菌が口の中の食べカスや、粘膜からはがれた細胞に含まれるタンパク質などを分解することで、口臭を発生させるのです。
口臭の主な原因物質であるメチルメルカプタンはタマネギの腐ったようなニオイ、ジメチルサルファイドはキャベツの腐ったようなニオイ、硫化水素は卵の腐ったようなニオイといわれます。これらのガスが混じり合って、口臭の不快なニオイとなるのです。
口臭は口の中の菌に原因があるため、口臭を防ぐには、原因となる細菌を減らすことを考えたケアが重要となるわけです。
口臭ケアは人とのコミュニケーションを円滑にするうえで、とても大切なことです。口臭を予防するためには、毎日の歯みがきに加えて、マウスウォッシュを使うことも効果的です。周りの人たちと自信をもって会話ができるように、正しい口臭ケアをはじめましょう。
・川口陽子監修『「息さわやか」の科学』
・Lideaサイト
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